日本フェンシング史上初の姉妹五輪出場を果たした東莉央(23=明治安田生命)と東晟良(21=日体大)が、ともに初戦敗退した。

まず妹の晟良が登場。カナダのケリー・ライアンと対戦し、第1ピリオド(P)は4-1とリードしたものの第2Pで5-7と逆転された。最終の第3Pで6-12までビハインドが大きくなってから5連続ポイントで猛烈に追い上げたが、あと1点が遠かった。11-12で敗れた。

続いて姉の莉央が韓国の全希叔と対決。第2Pは6-6、第3Pを終えて10-10と互角の勝負を繰り広げたが、突入した延長戦で最後のポイントを奪われた。10-11で力尽きた。

姉妹代表が決まった吉報は、同居する自宅で受けて喜び合った。小学生の時から最も身近なライバルとして高め合い、晟良が「普段はすごい『姉』って感じ。注意を受けたり、面倒を見てくれたりするけど、お互い強くし合える存在です」と言えば、莉央は「(高校生で全日本選手権優勝など)先に結果が出たのが晟良だったので、複雑な時もあったけど、今は一緒に個人と団体でメダルを目指したい。まずは楽しみながら」と意気込んでいたが、結果に結びつかなかった。

自国開催で味わった、ふがいなさ。借りは29日の団体戦で返す。【木下淳】