東京都の小池百合子知事が8日、観客数などを話し合う政府や国際オリンピック委員会(IOC)などとの5者協議にリモートで出席した。同日夜に会見し、都内の競技場は無観客となったことを受け「断腸の思いではありますが、自宅で、ご家族で大会を存分にご覧いただきたい」と述べた。

小池氏は5者協議の冒頭で「政府による12日からの緊急事態宣言が発出されたところでありますが、実効性のある措置を講じていきます」と前置き。その上で「コロナ禍での大会であります。何よりも優先されるのは安全安心の確保です」と強調した。

東京オリンピック(五輪)の開催まで約2週間。全国を巡った聖火リレーは9日から東京に入る。小池氏は「日本全国の皆様の思いを、オリンピックスタジアムまでしっかりとつないでいく。引き続き大会の成功に向けて5者で連携して協力していきたい」と話した。【沢田直人】