愛知県名古屋市の河村たかし市長(72)が4日、市役所で東京五輪ソフトボール日本代表の後藤希友投手(20=トヨタ自動車)の表敬訪問を受けた際、後藤の金メダルを直にかじり、批判が相次いだ。

好救援で金メダルを獲得に貢献した後藤から「一瞬の時間だった」と報告を受けると、河村市長は「テレビで見たたくましい雰囲気と違い、キュートで驚いた」などと話し、訪問を歓迎。後藤にメダルを首に掛けてもらった河村氏は、手に取り「重たいな」とつぶやくと、マスクを外してメダルをかんだ。事前に後藤に了解を求めず、突然のパフォーマンスだった。 この行為にSNS上では「メダリストへのリスペクトに欠ける行為」「直接かむってどういうこと…」「大切なメダルを勝手に…」などと批判が続出。市の担当者によると、ホームページ上には午後5時50分時点で、河村氏に対する批判メールが13件あったといい「今後も増えると思う」と話した。これを受け河村氏は同日夜、「(メダルをかむ行為は)最大の愛情表現だった。迷惑をかけているのであれば、ごめんなさい」とのコメントを出した。 24年パリ五輪ではソフトボールは実施競技から外れる。後藤は「28年のロサンゼルス大会での復活を願って私自身も出場を目指したい」と語った。