体操女子団体総合で日本は5位だった。女子では64年東京大会以来のメダルを狙ったが、57年前の再現とはならなかった。

リオ五輪の4位も経験しているエースの村上茉愛(24=日体ク)は、「リオはもうちょっと頑張っていればと思ったが、(今日は)私たちなりに頑張った」と評した。

25日の予選では雰囲気にのまれた選手たちは、緊張でミスが相次いだ。「生きた心地がしなかった」とギリギリの8位での通過。仕切り直しとなったこの日は、リオ後に追求してきた正確さを発揮していった。最初の床運動では村上が予選を上回る14・066点をマークするなど、前半2種目を5位で折り返した。

痛手は3種目目の段違い平行棒だった。2番手で試技した村上が予選に続く大きなミス。手が離れ、落下は逃れたが12・700点に「チームのみんなに申し訳ない」と涙した。最終4種目目、日本が苦手とする平均台では、映像解析の技術を利用し、開脚の角度などを確認してきた成果も見せ、3人が演技をまとめた。

終わってみれば3位英国とは0・816点差。予選から巻き返しはみせたが、表彰台は手の届く位置にあった。田中監督は「初めから村上は明るく、予選は表情も演技も硬かったが、引っ張ってくれた。まとめるのは精神的にも肉体的にも疲労があった」とおもんぱかった。