佐合尚人(29=高栄警備保障)が、1次リーグで敗退した。5人が総当たりで戦う同リーグで、準決勝に進出する上位2人に入れなかった。1勝3敗で1次リーグA組4位に終わった。

初戦はエジプト選手を相手に白星発進。「最初に勝って、次も勝たなきゃ、という気持ちが強くなった。持ち味のスピードが出せなかった」と振り返った。2試合目に負けて、その後は3連敗で敗退が決定。「2戦目の負けで気持ちを切り替えるのが…。負けをひきずってしまった」とした。

佐合は、18年世界選手権60キロ級銀メダリストで攻撃が持ち味。昨春にいったんは代表内定となったが、コロナ禍による五輪延期に伴って、内定が消滅。今年4月のプレミアリーグ・リスボン大会での結果であらためて内定を手にしていた。「五輪は最高の舞台、最高峰の選手、そして多くの方に見てもらえる。楽しんでやりたかったが、勝ちたい、勝ちたいが強くなったことが反省点」。その上で今後は日本代表として国際試合には出場しない考えを示した。競技は続けるが「自分の中では代表の試合はこれで終えるつもりでやっていました。パリは(競技から)外れるということで、最初で最後の五輪に立って感謝しています」とした。