東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会は22日、開閉会式の制作チームを事実上のトップとして束ねていた元お笑いコンビ、ラーメンズの演出家、小林賢太郎氏(48)を解任した。大会組織委員会の橋本聖子会長(56)と武藤敏郎事務総長(78)が都内のメインプレスセンター(MPC)で会見。過去の障がい者いじめ告白で辞任した作曲家の小山田圭吾氏(52)に続く失態に、組織委が過去の経歴調査の難しさを訴える場面があった。

小山田氏の件が発覚した後、ほかのメンバーの調査もしたか問われると、武藤事務総長が対応。「小山田さんの件が発覚した後、関係者の調査をいたしました」とした上で「我々が調査するというのは、なかなか簡単ではありません、正直なところ。昔の行動まで調査するのは実際問題として困難であることは、ご理解いただきたいと思います」とした。

続けて「今朝、こういうことを知ったということでありますので、それまでに認識することは、残念ながらできませんでした」。開会式の前日まで続いた騒動に、橋本会長も「ご心配、ご迷惑をお掛けしている中で明日、開幕を迎える大会について、ご理解をいただけるように。最後の準備をしていく。最善の力を尽くしてまいりたい」と話すしかなかった。