ホーム 東京オリンピック2020 ニュース RSS 松山英樹メダル逃す 銅メダルかけたプレーオフで敗退/男子ゴルフ詳細 [2021年8月1日17時45分] 更新 <東京オリンピック(五輪):ゴルフ>◇男子最終日◇1日◇埼玉・霞ケ関CC(7447ヤード、パー71) 日本の松山英樹(29)が銅メダルをかけて臨んだプレーオフの1ホール目で脱落となり、メダル獲得を逃した。 通算15アンダー、269で、3位には潘政琮(ハン・セイソウ、台湾)のほか、松山、モリカワ(米国)、マキロイ(アイルランド)、ケーシー(英国)、ペレイラ(チリ)、ムニョス(コロンビア)の7人が並び、プレーオフへ。 松山とケーシーが1ホール目をボギーとして惜しくも脱落すると、5人となった2ホール目は全員がパー。 3ホール目ではモリカワと潘がバーディー。その他の選手がパー以下に終わったため、銅メダル争いの行方は2人に絞られた。 そして迎えた4ホール目。モリカワは第2打をバンカーへ打ち込み、ボールは目玉に。これが響いてボギーとし、対する潘はパーセーブ。 この結果、約1時間半、4ホールにおよぶ壮絶なプレーオフを勝ち抜いた潘が銅メダルをつかみとった。 もう1人の日本勢、星野陸也(25=フリー)は通算6アンダー、212で大会を終えている。 ◆五輪ゴルフの順位決定方式 メダルに絡む順位の選手が並んだ場合はプレーオフ(PO)で決定する。金、銀、銅(1〜3位)を決めるため仮に1位に2人、3位に5人など複数選手が並んだ場合は、金、銀メダルを懸けたPO、銅メダルを懸けたPOが実施される。いずれの場合もメダルは金1個、銀1個、銅1個のみが授与される。大会は60人が4日間72ホールで争い、予選落ちはない。 最終日 アウト3826ヤード=パー36、イン3621ヤード=パー35 ※・はパー、○はバーディー、◎はイーグル、△はボギー、□はダブルボギー <プレーオフ> ◆プレーオフは五輪特別レギュレーション 3人と4人の2組に分けて行う。まずはモリカワ(米国)、ペレイラ(チリ)、ムニョス(コロンビア)、潘政琮(台湾)の4人がプレーし、その次に松山、マキロイ(アイルランド)、ケーシー(英国)の3人がプレーする。 コースは18番を使い、決着しなければ、10番、11番とコースを移して行う。それでも決まらなければ再び18番から同じ3ホールを繰り返す。先にプレーした組はうしろの組がプレーを終えるまで待ち、結果を待って次のコースへと移る。 男子ゴルフ銅メダルプレーオフの結果 ※潘政琮(台湾)が銅メダル 18番500ヤード、パー4 銅メダルをかけて7人によるプレーオフ。2組に分けて実施。 1組目は潘政琮(台湾)、モリカワ(米国)、ペレイラ(チリ)、ムニョス(コロンビア)。 2組目にマキロイ(アイルランド)、松山、ケーシー(英国) 1組目は、4人ともパー。 2組目の松山は、ティーショットはフェアウエー。同組のマキロイはバンカーから、ケーシーは林から出すだけという、大チャンスの展開も、第2打をグリーン奥の深いラフに入れ、一転して大ピンチ。強めに打たざるを得ない第3打は、ピンを4メートルオーバー。パーパットはカップ右通過でボギー。同組のケーシーとともに脱落。メダルの可能性消滅 第4ラウンド、プレーオフ18番、第3打を放つ松山(撮影・河野匠) 第4ラウンド、プレーオフ18番、パーパットをはずし首をかしげる松山(撮影・河野匠) 第4ラウンド、プレーオフ18番、パーパットをはずし、ぼうぜんとマキロイ(手前)のパーパットを見つめる松山(撮影・河野匠) 第4ラウンド、プレーオフ18番、敗れた松山(後方)は帽子に手をやる。手前はマキロイ(撮影・河野匠) 第4ラウンド、プレーオフで敗れ、マキロイ(右)にねぎらわれる松山(撮影・河野匠) 第4ラウンド、プレーオフ18番、敗退が決まった松山(中央)はケーシー(左)と健闘をたたえ合う。右手前は次のホールに向かうモリカワ(撮影・河野匠) 第4ラウンド、プレーオフ18番、敗退が決まった松山(左)は次のホールに向かう潘政琮から声をかけられる(撮影・河野匠) 第4ラウンド、プレーオフで敗れ、丸山ヘッドコーチ(左)に迎えられる松山(撮影・河野匠) 第4ラウンド、プレーオフで敗れ、汗を拭いながら引き揚げる松山(撮影・河野匠) ホール123456789計 パー44435435436 シャウフェレ○○・・○・・○・32 松 山・・・・・・○△○35 星 野・・○・・・・○・34 ホール101112131415161718計 パー34445434435 シャウフェレ・・・・△・・○・35 松 山・○○△○△・・・34 星 野・・・・○○・○・32 ◆男子ゴルフ最終ラウンド上位選手の成績 男子ゴルフ最終ラウンド上位選手の成績 ◆松山のプレー詳細 最終組でプレーする松山(右)とケーシー(ロイター) 1番でティーショットを放つ松山英樹(共同) 最終組でプレーするシャウフェレ(ロイター) 1番411ヤード、パー4 ティーショットは左ラフへ。第2打でグリーンへ乗せる。第3打で約1・5メートルに寄せてパー発進。首位シャウフェレはバーディーで2打差に 第4ラウンド、1番、グリーン上で汗を拭う松山(撮影・河野匠) 2番381ヤード、パー4 ティーショットはフェアウエーへ。番手選びに迷いながらも第2打でピン横約2・5メートルにつける。バーディーパットはわずかに左に外し、パー。首位シャウフェレは連続バーディーで3打差に開く 第4ラウンド、2番、ティーショットを放つ松山(撮影・河野匠) 3番459ヤード、パー4 ティーショットはドライバーでフェアウエー中央へ。第2打でピンまで約2・5メートルにつける。バーディーパットは左へ外れ、返しを決めてパー。この時点で松山を含む4人が通算13アンダーの2位タイ 第4ラウンド、3番、バーディーパットをはずし険しい表情の松山(左)。右はシャウフェレ(撮影・河野匠) 4番237ヤード、パー3 ティーショットはグリーンに乗せるもピン近くには寄せられず。第2打で2・5メートルまで寄せ、第3打でなんとかねじこみパー。ケーシーがバーディーを奪い通算14アンダーで単独2位に浮上し、松山含む4人が3位タイ 第4ラウンド、4番、ラインを読む松山(撮影・河野匠) 5番640ヤード、パー5 ティーショットはスイングで手を離したが、フェアウエーへ。第2打でグリーン手前まで運び、第3打はパターで1メートルまで寄せる。しかし、バーディーパットはカップに蹴られ決められず、パー。首位のシャウフェレが伸ばしたため、4打差に。松山含む5人が3位タイ 6番368ヤード、パー4 ティーショットはフェアウエーへ。第2打で2・5メートルにつける。バーディーパットは惜しくも右に外れ、悔しそうな表情を浮かべる。返しを決めてパー。サバティーニ、ケーシーが通算14アンダーで2位タイ。松山含む3人が通算13アンダーで4位タイ 第4ラウンド、6番、バーディーパットをはずしてうつむく松山(撮影・河野匠) 7番223ヤード、パー3 ティーショットでピンまで約4メートルにつけ、これを決めて初バーディー。首位まで3打差にせまる。松山含む4人が14アンダーで2位タイ 第4ラウンド、7番、バーディーパットを沈める松山(撮影・河野匠) 第4ラウンド、7番を終え、汗をぬぐう松山(撮影・河野匠) 8番586ヤード、パー5 ティーショットは左ラフへ。第2打で出すことはできず、第3打でフェアウエーへ。第4打はグリーン横のカラーへ。約5メートルのパーパットを決められず初ボギー。首位シャウフェレはバーディーで通算18アンダー。松山は通算13アンダーで5打差の5位タイ。2位は通算14アンダーのケーシーとサバティーニ 第4ラウンド、8番、第2打でミスショットする松山(撮影・河野匠) 9番521ヤード、パー4 ティーショットはフェアウエーへ。第2打でピンまで1メートルのバーディーチャンスにつける。これを決めて2つ目のバーディー。スコアを1つ伸ばして勝負の後半へ。この時点で松山含む5人が4打差の4位タイ 10番189ヤード、パー3 ティーショットをグリーンへ乗せ、10メートル以上のバーディーパットは決められなかったが、しっかり寄せてパー。通算14アンダーは変わらず5位タイに後退 11番461ヤード、パー4 ティーショットはフェアウエー左へ。第2打でピンまで2メートルにつける。このバーディーパットを沈め、通算15アンダーで首位と3打差の2位タイと巻き返す 第4ラウンド、11番、バーディーパットを沈め拍手に応える松山(撮影・河野匠) 12番499ヤード、パー4 ティーショットはフェアウエー中央へ。第2打でピンまで40センチにつける絶妙なショット。バーディーパットをしっかり沈め、首位と2打差の2位タイまで盛り返す 13番398ヤード、パー4 ティーショットは右バンカー。残り87ヤード、バンカーからの第2打は、再びグリーン手前のバンカーへ。2メートルのパーパットを外し、ボギー。15アンダーへ後退。3位タイ 第4ラウンド、13番、バンカーショットを放つ松山(撮影・河野匠) 第4ラウンド、13番、パットをはずして悔しがる松山(撮影・河野匠) 14番625ヤード、パー5 ティーショットは右ラフ。残り約240ヤードからの第2打は、花道を通って2オン。8メートルのイーグルパットこそ決められなかったが、30センチ余りに寄せて楽々バーディー。バウンスバックで16アンダーへ 一方、同組で首位を快走し続けていたシャウフェレ(米国)がティーショットを右の林に打ち込む大トラブル。アンプレヤブルを宣言し、1罰打を加えた第3打も深いラフの厳しい位置と、苦しい展開が続き、5オン。それでも1・5メートルのパットを決め、ボギーにとどまる。 首位はシャウフェレと、すでにホールアウトしているサバティーニ(スロバキア)が1アンダーで並び、松山が1打差の単独3位で追う展開 15番403ヤード、パー4 ティーショットはフェアウエー。第2打はグリーン左サイドのカラーへ。6メートルからパターで打った第3打は、わずかにカップ左を通過。1メートルの返しのパーパットを外し、ボギー。15アンダー、3位タイとなる。首位とは2打差。 第4ラウンド、15番、パーパットをはずして悔しがる松山(撮影・河野匠) 16番203ヤード、パー3 ティーショットは、3メートルにつける。バーディーパットは、わずかにカップ左を通過。パー。 15アンダーの3位タイは、15番終了時点での6人から4人となる 第4ラウンド、16番、ティーショットを放つ松山(撮影・河野匠) 17番343ヤード、パー4 343ヤードと短めのパー4。1オンを狙ってフルスイングもグリーン手前のバンカーへ。それでも第2打を1・5メートルに寄せる。バーディーチャンスもカップ左を通過しパー。15アンダー。このホールでバーディーとし、18アンダーに伸ばして単独首位となったシャウフェレとは3打差。15アンダーの3位タイは、松山を含めて7人が並ぶ大混戦 18番500ヤード、パー4 ティーショットは右バンカー。第2打を3メートルのチャンスにつける。バーディーパットはカップ右を通過して決められず、天を仰ぐ。返しのパーパットを決めて、銅メダルをかけて7人によるプレーオフに突入。 単独首位のシャウフェレはピンチの展開だったが、第3打を1・5メートルに寄せてパーをセーブ。先に17アンダーでホールアウトしたサバティーニを、1打上回る18アンダーで金メダルを獲得した 第4ラウンド、18番、決めれば銅メダルのパットをはずし天を仰ぐ松山(撮影・河野匠) 第4ラウンド、18番を終え優勝を決めたシャウフェレ(右)と健闘をたたえ合う松山(撮影・河野匠)