張本智和(18=木下グループ)、水谷隼(32=木下グループ)、丹羽孝希(26=スヴェンソン)の3人が出場する世界ランキング3位の日本が、同23位のオーストラリアに3-0で勝ち、初戦を突破し準々決勝に進出した。

16年リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)では男子が銀、女子が銅メダルを獲得。12年ロンドン五輪でも女子が日本卓球界初のメダルとして銀メダルを獲得した。男女ともに中国を倒しての金メダルが目標だ。

日本-オーストラリア


日本3-0
3-0
3-0

豪州

第1試合

<ダブルス>


丹羽孝希、水谷隼11-7
11-3
11-8
ヘミング・ヒュー、クリス・ヤン

卓球男子団体1回戦 第1試合、ボールを打ち返す水谷(左)。右は丹羽(撮影・鈴木みどり)
卓球男子団体1回戦 第1試合、ボールを打ち返す水谷(左)。右は丹羽(撮影・鈴木みどり)

第2試合

<シングルス>


張本智和11-4
11-9
11-7
デーブ・パウエル

卓球男子団体1回戦 第2試合、ボールを打ち返す張本(撮影・鈴木みどり)
卓球男子団体1回戦 第2試合、ボールを打ち返す張本(撮影・鈴木みどり)
卓球男子団体1回戦 第2試合に勝利しガッツポーズする張本(撮影・鈴木みどり)
卓球男子団体1回戦 第2試合に勝利しガッツポーズする張本(撮影・鈴木みどり)

第3試合

<シングルス>


水谷隼11-4
11-1
11-9
クリス・ヤン

卓球男子団体1回戦 第3試合に勝利しガッツポーズする水谷(撮影・鈴木みどり)
卓球男子団体1回戦 第3試合に勝利しガッツポーズする水谷(撮影・鈴木みどり)
卓球男子団体1回戦 オーストラリアに勝利し声援に応える、左から張本、水谷、倉嶋監督、丹羽(撮影・鈴木みどり)
卓球男子団体1回戦 オーストラリアに勝利し声援に応える、左から張本、水谷、倉嶋監督、丹羽(撮影・鈴木みどり)

第4試合

<シングルス>


張本智和0



0ヘミング・ヒュー


第5試合

<シングルス>


丹羽孝希0



0デーブ・パウエル


◆日本メンバー◆

東京五輪卓球男女日本代表
東京五輪卓球男女日本代表

◆男子団体組み合わせ◆

卓球男子団体組み合わせ
卓球男子団体組み合わせ

アラカルト

◆「ABC」「XYZ」方式 五輪団体の選手のオーダーはABCXYZ方式が採用されている。第1試合(ダブルス)ではBC組とYZ組が対戦。AとXがシングルスに2度出場するエース選手で、第2試合(シングルス<1>)でエース同士が必ず対戦する。ABC側かXYZ側になるかは、コイントスで決まる。後者になるとエースの2度目の試合が最後の5試合目となるため、エース登場前に敗戦が決まってしまう可能性がある。よってコイントスではABC側を取りたいという思惑も生じる。コイントスの結果次第ではオーダーの組み替えを検討する可能性もあり、駆け引きに注目するとより楽しめる。

ABC-XYZ方式
ABC-XYZ方式

◆東京五輪の卓球団体 3人でチームを構成し、3勝先取。16チームで争われ、日本は女子が第2シード、男子が第3シード。ともに最大のライバルで第1シードの中国とは決勝まで当たらない。中国は、男子が今大会シングルス優勝の馬竜(世界ランキング3位)、準優勝の樊振東(1位)、許■(2位)の3人。女子は今大会シングルス優勝の陳夢(1位)、準優勝の孫穎莎(3位)、劉詩□(7位)の3人。団体は08年北京大会から男女ダブルスに替わり、五輪競技となった。

※■は日ヘンに斤


■見どころ 起用法にも注目

男子団体はエース張本智和(18=木下グループ)をシングルスで「2点使い」し、ダブルスに水谷隼(32=木下グループ)丹羽孝希(26=スヴェンソン)を組ませる布陣が予想される。女子と違い男子はダブルスが左利き同士。卓球のダブルスは通常、右利きと左利きで組む。その方が交互に打つ時に、2人がスムーズに動けるからだ。半面「左左」は動きづらく不利となる。さらにダブルスのサーブは対角線に打つ決まりがあり「左左」の場合は自身のバックハンドでレシーブすることが多くなる。そこが「右右」のペアよりも難しく「左左」が最も不利といえよう。しかし、男子チームはエース張本をシングルスで2度起用するために「左左」のダブルスを選択することが濃厚。さらに水谷、丹羽は練習を重ねるごとに動きが向上しているという。倉嶋洋介監督は「必殺技も検討している」と話している。