東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会は8日、オンラインで日本代表選手団の解団式を実施した。

非公開で行われた中で約550人のアスリートが参加。進行を務めた04年アテネ五輪柔道女子63キロ級金メダリストの谷本歩実本部役員(40)によると、金メダリストを代表して空手の男子形を制した喜友名諒(31=劉衛流龍鳳会)らがコメントを寄せて大会を振り返ったという。

「喜友名選手からは『この舞台で戦えるのがありがたいこと』と言っていたのが印象的でした」と谷本さん。24年パリ五輪につなぐ意味で、他にも競泳飛び込みの玉井陸斗(14)や、同日に銀メダルを獲得したばかりの女子バスケットボール代表で主将の高田真希(31)もコメントした。来年2月の北京五輪に出場するアスリートにバトンをつなぐ意味も込められ、女子スピードスケートの小平奈緒(35)、高木美帆(27)らも参加した。

式のエンドロールでは大会を振り返る動画が流れたという。谷本さんは「涙が出るような、温かい思いのつまった映像でした」と振り返った。

また日本勢では、メダル獲得数で女性アスリートが男性アスリートを上回った。谷本さんは「同じチーム(競技)同士が力をもらったということもあったが、他競技の選手が頑張っているから頑張ろうとつながっていた。私としては男女限らず、そういう思いをみんなが共有する力が大きかったんだなと思っています」と分析していた。