東京オリンピック(五輪)の閉会式から一夜明けた9日、制作チームのエグゼクティブプロデューサー日置貴之氏がオンラインで取材に応じた。

日刊スポーツの取材に応じた外国人記者からは「何を表現しているのか理解するのが難しかった。特に復興五輪がどこで表現されていたかは全く分からなかった」などと酷評を受けた。

大会前、「多様性と調和」や「復興五輪」など大会理念のメッセージについて「見れば分かる」と話していた日置氏だが「本気で国民や世界中の人々にそれが伝えられたとの考えか」と聞かれた日置氏は「原則、そのように感じている」とだけ述べた。

選手村から出られず、観光ができなかった選手たちに東京の日常を味わってもらおうと「日曜午後の公園」をテーマに繰り広げられたパフォーマンス。着物でけん玉をしたり、カラフルな衣装と髪の色で縄跳びをしたりする演出に、SNS上では「東京の日常で見たことがない」などの声が上がっている。その指摘について「SNSを見ないので、回答を差し控える」と返答。

さらに延期による簡素化でシンプルな開閉会式となった点を受け「今後の五輪の式典にどのようなレガシーを残せたか」との質問には「IOC(国際オリンピック委員会)が評価すること。コメントを差し控える」と回答を避け続けた。