都市型新種目の自転車BMXフリースタイル・パークの男子決勝で、19年W杯総合優勝の中村輪夢(19=ウイングアーク1st)は、85・10点で5位に終わった。

1回目は大技の失敗もあって72・20点の6位。2回目に勝負をかけた中村は難易度の高い技を次々と決め、ほぼノーミスで終えたが、東京五輪からの新種目でメダルには届かなかった。

7月31日のシーディングラン(滑走順決定戦)では2本の滑走平均87・67点で2位になり、決勝では9人中8番目のスタート。決勝までトリックを隠しておくため、シーディングランで高得点を狙わない選手もいる中、中村は積極的にトリックを仕掛け、しっかりまとめ、決勝に臨んだが、惜しくも及ばなかった。

優勝は93・30点をマークした、17、21年世界選手権覇者のローガン・マーティン(オーストラリア)。

◆BMXフリースタイル・パーク BMXフリースタイルの1種目で、今大会から初採用された。制限時間内に「バンク」と呼ばれる斜面や「カーブ」と呼ばれる縁石、スノーボードのハーフパイプ(HP)に似た「ランプ」などが設置された人工施設でジャンプや回転などの技の難易度や独自性を競う。試合では1分間の走行を2回行う。