東京五輪スケートボード男子ストリートの予選が25日、東京・有明アーバンスポーツパークで行われた。静岡市内のスケート施設「F2Oパーク」では、青木勇貴斗(ボードライダーズジャパン、同市清水区出身)の応援会を開催。小3から同施設で技術を磨き、初の大舞台に挑んだ17歳にエールを送った。

予選4組で青木が登場すると、関係者約30人が集まった会場は大きな拍手に包まれた。元プロスケーターで理学療法士の中坂優太コーチ(37)も「画面越しですが、顔を見たら本当にうれしくて興奮しました」。大会前には「勝ってきます」とメッセージが届いたことも明かし、2011年から成長を見守ってきた教え子に熱視線を送った。

結果は、参加20人中17位で決勝進出には届かなかった。それでも、最年少ライダーとして奮闘した青木。中坂コーチは「もっとできた。予選から周りの選手の得点も高く、いろんなプレッシャーがあったのかな」と悔やみながらも、「伸びしろがある。(24年の)パリ五輪も狙えるし、楽しみ」と期待。F2Oパークの小田巻茂代表(72)も「まだ17歳。これで終わりじゃない。この経験を生かして、一回りも二回りも大きくなってほしい」とさらなる成長を願った。【前田和哉】