スケートボード女子オランダ代表で、東京五輪で新型コロナウイルスの陽性反応が出たカンディ・ジェーコブス(31)が、日本での隔離状況に抗議し、隔離先のホテルで特別措置を取られるようになった。28日、ロイター通信が報じた。ジェーコブスはホテルで、窓を開けることができない状況で隔離されていた。だが、これに対し、日本側に27日に「とても残酷」などと抗議。1日15分間だけ窓を開けられるようになった。

ジェーコブスは21日に自ら棄権したことを明かした後、選手村からホテルに移動し、隔離生活を送っていた。その後、27日に他のオランダ選手らと抗議。翌28日には、自身のインスタグラムに、抗議したことを明らかにした動画を投稿していた。

ロイター通信によると、オランダ・オリンピック委員会は27日、日本に対して「非常に悲惨」や「受け入れられない」と、ジェーコブスを含む自国選手の隔離状況を非難したという。また、同委員会は、国際オリンピック委員会(IOC)に改善を要求していた。

特別措置で1日15分間の窓の開放が許されたジェーコブスは、28日に投稿したインスタグラムで「悲しいが最高の瞬間でもあった」と喜んだ。一方で、五輪出場はかなわず、依然として隔離生活を送っていることについては「精神的に疲れ果てた」と話していた。