森保ジャパンはPK戦の末にニュージーランドを下して、2大会ぶりの4強入りを決めた。

相手の2本目のPKを止めて日本に流れを引き寄せたGK谷晃生(20=湘南)は「本当にほっとしています」と笑顔で話した。

PK戦の前には、元日本代表の守護神、川口能活GKコーチからメモを見せられ、アドバイスを受けていた。

谷は「相手のキッカーの情報とか、紙に書いてバーッと言っていたけど、覚えきれないと言うか。吉田さんにも『最後はお前の判断で、お前が自信を持ってやれば絶対に止められる』と言ってもらったし、ヒーローになってこいと送り出されました」と、ベンチでのやりとりを明かした。

相手2本目のPKは、正面から見て左に跳んでセーブした。「ばっちりタイミングも合ったし、良かった。120分難しいゲームになったけど、守備がゼロで終われたのが、こうやってPK戦で勝ちにつながった」と胸を張った。

◆谷晃生(たに・こうせい)2000年(平12)11月22日生まれ、大阪府出身。TSK泉北SCからG大阪ジュニアユース、ユースを経てプロ昇格。20年から湘南へ期限付き移籍。J1通算44試合出場。17年U-17W杯日本代表入りも、19年U-20W杯は肩の故障で落選。190センチ、84キロで守備範囲の広さに自信を持つ。家族は両親と2人の兄。