サッカー男子で日本が、実に53年ぶりのメダルをかけ、スペインと準決勝で対戦する。

ワールドカップ(W杯)と五輪で優勝経験がある欧州の強豪に、日本が挑む。日本の五輪の最高成績は釜本邦茂らを擁した1968年のメキシコ五輪での銅メダル。今夜の一戦は、日本サッカー史に残る歴史的な大一番となる。

スペインは欧州の強豪で、優勝候補。その横顔に迫る。

◆今大会のスペイン 今年6~7月の欧州選手権で4強入りしたA代表から6人がメンバー入り。バルセロナの18歳MFペドリは注目の存在だ。A代表経験のあるMFメリノ(レアル・ソシエダード)、MFセバリョス、FWアセンシオ(ともにレアル・マドリード)の3人がオーバーエージとして参戦。金メダル候補とされている。

日本とは来日後に強化試合で1度対戦している。

◆7月17日のスペイン戦VTR 強化試合で対戦。日本は先制したが逃げ切ることはできず、1-1で引き分けた。前半42分、MF久保が左サイドをドリブルで突破し、中央へクロス。走り込んだMF堂安が左足で決めた。両チームとも多くの選手を入れ替えた後半はピンチをしのいでいたが、33分にMFソレルに同点ゴールを許した。日本の最終的なボール保持率は36%。スペインは後半途中出場のA代表の主力でもあるMFペドリが攻撃にリズムを生んだ。