日本は延長後半10分にFWアセンシオにゴールを許して、延長戦の末にスペインに敗れた。

準々決勝でPKストップを見せたGK谷晃生(20=湘南)は、この日もビッグセーブを連発した。しかし、フリーでボールを受けたFWアセンシオに、わずかなコースにシュートを許した。ボールは横っ跳びした谷の指先を通って、無情にもゴールに吸い込まれた。

谷は「ただただ、悔しい限りです。一発があるのはもちろん全員が理解していましたし、誰かが気が抜けていたとかじゃなくて、単純に相手が上だったな、という感じです」と話した。

アセンシオのシュート場面は「難しくなかったら止めていたと思います。あれが世界で活躍する選手がもっている力なのかな」。

それまではDFがシュートブロックに入ったり、コースを限定できていただけに、「本当、あの場面だけフリーで打たせてしまったというか。それまではどこかコースが切れていて、自分も守りやすさは感じていましたけど、あの場面だけ、フリーで得意な形で打たせてしまったのかな、という感じです。なんとか個の能力で防げるようにならないと、上の舞台で日本が勝ち進むには、足りない部分なのかなと感じています」と悔やんだ。