ブラジルがスペインを下して、自国開催の16年リオ五輪に続く連覇を果たした。五輪の連覇は04年、08年のアルゼンチン以来、5カ国目。ブラジルは08年北京五輪の銅メダル、12年ロンドン五輪の銀メダルを含めて、五輪4大会連続のメダル獲得となった。

前半38分にFWリシャルリソン(24=エバートン)がPKをふかして失敗。攻め込みながらも得点が奪えない嫌な流れの中、ロスタイム2分に待望の先制点が生まれた。

左MFクラウジーニョのクロスを右サイドバックの38歳ダニ・アウベス(サンパウロ)が折り返したボールが、ペナルティーエリア中央で高く上がった。相手DFに囲まれながらもうまく入れ替わったFWクニャ(22=ヘルタ)が抜け出して、前半ラストプレーで先制に成功した。

後半もブラジルが流れそのままにたたみかけたが、リシャルリソンのシュートがバーに直撃するなど、なかなか追加点を奪えなかった。すると同16分、スペインが途中出場のMFソレル(24=バレンシア)の右クロスから、ファーサイドに走り込んだFWオヤルサバル(24=Rソシエダード)が左足で合わせて、同点に追いついた。

1-1のまま勝負は延長戦へ。再三相手ゴールに迫ったブラジルは延長後半3分、カウンターからスピードで抜け出したFWマウコン(24=ゼニト)がDFをぶち抜いてゴール。食い下がるスペインを振り切って、2-1で試合を制した。

ブラジルFWリシャルリソン(24=エバートン)は、今大会5得点で大会得点王に輝いた。