悲願のメダル獲得へ、三上紗也可(20=日体大)が5位で予選を通過した。三上はダイナミックな演技で5本をまとめ、317・10をマーク。277・85で17位となった榎本遼香(24=栃木県スポーツ協会)とともに31日の準決勝に進出した。

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三上さんは、いい演技をしました。初出場の大舞台で緊張はあったと思いますが、いつも通りの安定感でした。飛び込みに集中しやすいいい環境で練習を続けてきた成果。最近は採点の傾向として「高さ」が重視されます。高さのある三上さんは得点を得やすい。国際大会で常に上位をキープできているのも、力があるから。準決勝、決勝と楽しみはふくらみます。

1、2位の中国は抜けていますが、3、4位にいるカナダは射程圏です。日本飛び込み界に初めてのメダルをもたらす可能性もあると思っています。5本目を5152B(前宙返り2回半1回ひねりえび型)で跳びましたが、2回ひねりの5154Bも用意してある。それが決まれば、さらに順位を上げることもできます。(中川真依=北京、ロンドン五輪飛び込み代表)