新たな“水の怪物”が49秒45の世界新で今大会3つ目の金メダルを手にした。

24歳のケーレブ・ドレセル(米国)が、前評判通りの強さで男子100メートルを制した。400メートルリレー、100メートル自由形に続いて頂点に立った。前回リオデジャネイロ大会のリレーでの2つを含めて、五輪金メダルは通算5個目。表彰式直後には50メートル自由形の準決勝2組に出場。スタートからリードして21秒24の全体トップのタイムで8月1日の決勝進出を決めた。

競泳男子で五輪史上最多の23個の金メダルを獲得したマイケル・フェルプス(米国)の後継者と言われている。17年の世界選手権でフェルプスに並ぶ1大会最多7個の金メダルを獲得。19年の世界選手権でも6冠を達成し、100メートルバタフライでフェルプスの世界記録も塗り替えた。身長1メートル88センチのダイナミックな泳ぎが武器。

今大会は50メートル自由形、100メートル自由形、100メートルバタフライの個人3種目に加えてリレーを含む最大6種目に出場予定。400メートルリレーで最初の金メダルを獲得した後に「一日のリズムを大切にして、過ごしていきたい」と話していた。

31日の最終レースとなった混合メドレーリレーでもアンカーを務めたが、第3泳者を終えて上位と20メートル以上の大差をつけられていたため、追い上げたもののさすがに逆転はできず5位に終わった。