東京オリンピック(五輪)卓球の混合ダブルスで、水谷隼(32=木下グループ)伊藤美誠(20=スターツ)組が26日夜、日本卓球界初の金メダルを獲得した。東京五輪から採用された新種目の初代王者にも輝く快挙に、2人の出身地・静岡県磐田市は歓喜に包まれた。

この日、草地博昭市長(40)伊藤の小学校時代の担任・磯部恭史教諭(49)ら地元の関係者が、磐田市役所でテレビ越しにエールを送った。金メダル確定の瞬間には、全員が立ち上がって喜びを爆発。市の職員が手づくりしたくす玉も割り、優勝を喜んだ。

磯部教諭は「卒業文集で、将来の夢に『五輪で金メダル』と書いたことを本当にかなえた。担任できたことが幸せです」と教え子の活躍に目を細めた。草地市長も「本当にうれしい。磐田ペアがよくやってくれました。元気も感動も勇気も希望も全てもらいました」と興奮を隠せなかった。