卓球女子団体で世界ランク2位の日本が、悲願の金メダルに向けて初戦を突破した。

16年リオデジャネイロ五輪では団体戦の補欠だった平野美宇(21=日本生命)がついに、五輪の舞台に立った。「たくさん練習してきた」という石川とのダブルスで3-0と圧勝。3番手のシングルスでも相手に1ゲームも与えず完勝した。

「五輪の初戦でとても自信を持ってプレーできた。ここの舞台に立てることに感謝してる」と笑顔で話した。女子代表の馬場美香監督は「平野は初めての五輪なので、昨年1月に代表が決まってから、おまじないのように『あなたは大丈夫』と言い続けモチベーションを上げてきた」と明かした。

ここ数週間は苦しい練習をしても笑顔が絶えず「元気で技術的にもレベルが上がっていた」と監督としても頼もしかった。今日2日の台湾戦との準々決勝に向けて幸先の良いスタートが切れた。

リオ五輪の補欠では、レギュラーの練習相手やボール拾いなどが仕事。つらい経験でもあったが五輪の雰囲気を味わい、東京では必ず代表の座をつかみ取ると誓うため補欠として帯同した。7歳で宣言した「五輪で金メダル」を実現するためのスタートラインに立った。【三須一紀】