ホーム 東京オリンピック2020 テニス ニュース RSS 青山修子「素直にうれしい」柴原瑛菜「まだ終わっていない」初4強快挙 [2021年7月8日4時10分] 女子ダブルス準々決勝で勝利し、喜ぶ青山(左)、柴原組(共同) <テニス:ウィンブルドン>◇7日◇女子ダブルス準々決勝 東京五輪のメダル候補で、第5シードの青山修子(33=近藤乳業)柴原瑛菜(23=橋本総業)組が、日本女子ペアとして大会史上初の4強入りを果たした。第16シードのマリエ・ブズコバ、ルーシー・ハラデツカ(チェコ)組に7-6、7-5で勝ち、同ペアとしても4大大会初のベスト4進出となった。準決勝は第3シードの謝淑薇(台湾)メルテンス(ベルギー)組と対戦する。 ◇ ◇ ◇ 最後、6度目のマッチポイントで、柴原のバックボレーが決まると、2人は思わず両手を突き上げた。ウィンブルドンで、日本女子ペアが準決勝に進むのは初めてだ。青山は「“初”とつくのは、素直にうれしい」。柴原は「うれしいけど、まだ終わっていない」と気を引き締めた。自分たちとの戦いだった。第1セットは3-0、第2セットは2-0とリードしながら、ともに追いつかれ、ピンチを迎えた。「少しベスト4というのがちらついたかも。どれだけ自分たちのプレーができるか」(青山)がカギだった。第2セットは、4-5で相手にセットポイントがあった。そのポイントで、相手が打ったバックのパスは線審がイン。しかし、要求したビデオ判定がアウトで判定が覆り、命拾いした。そこから3ゲームを連取し、勝利につなげた。米国生まれ米国育ちの柴原と、ベテランの青山が組んだのは19年7月の米国サンノゼの大会。いきなり決勝に進み、相性抜群のペアが誕生した。日本と米国の国籍を持っていた柴原だが、日本に住む祖母に、東京五輪での活躍を見せたいと日本国籍を選択した。同ペアは今季、すでに4勝をマーク。五輪イヤーで、乗りに乗っている。準決勝は、今年の全豪覇者と元ダブルス世界1位とのペアだ。強豪だが「今日から学んだことを生かしてベストを尽くしたい」(柴原)。一気に決勝まで駆け上がり、東京五輪へも弾みをつけたい。◆4大大会での日本女子ペア 日本女子同士が組んだペアで、ウィンブルドンでは、青山、柴原組が記録した今回の4強が最高成績。4大大会の最高は、18年全仏の穂積絵莉、二宮真琴組が記録した準優勝だ。ベスト4には02年全仏で杉山愛、藤原里華組、17年全豪で穂積、加藤未唯組が進出している。4大大会で日本女子同士のペアでの優勝はまだない。