史上初めて1年延期となった東京オリンピック(五輪)の聖火最終点火者は、女子テニスで4大大会4度の優勝を誇る大坂なおみ(23=日清食品)だった。日本、米国、ハイチと、3カ国に関連があり、テニスだけでなく、人種差別への抗議運動など、人種を超えた多様性の象徴として選ばれた。

24日に予定されていた大坂の初戦は急きょ、変更になった。センターコートで午前11時からの第1試合に鄭賽賽(中国)との1回戦が組まれていたが、女子シングルスの別の対戦に差し替わった。結果的に、聖火台への点火者を務めた大坂に配慮するかたちになった。男女のシングルスとダブルスの1回戦は24日、25日に予定されており、大坂の初戦は25日に行われる見通し。日程が変わることはあるが、大会を象徴する最大のコートで開幕戦のスターの試合が突然、変更になることは、異例の出来事だった。