バレー男子日本の「龍神ニッポン」が、約29年ぶりに五輪の舞台で勝利を収めた。

世界ランキング11位の日本は初戦で同33位のベネズエラと対戦し、3-0。1992年バルセロナ五輪以来となる勝利となった。当時エースとして日本を6位に導いた「ガイチ」こと中垣内祐一監督の下で、72年ミュンヘン以来となるメダル獲得へ好発進を切った。

主将の石川祐希(25=ミラノ)、高橋藍(20=日体大)、西田有志(21=ジェイテクト)の強打が光り、序盤から得点を重ねて25-21、25-20。最終セットも寄せ付けず、最後は25-15。世界ランキングで大きく差をつけるベネズエラを相手に寄せ付けない戦いぶりを見せた。

92年バルセロナ五輪5~8位決定戦のEUN(旧ソ連合同チーム)戦以来の白星は、指揮官にとっても特別なものだ。当時コートでエースとしてプレーしたのは、この日固唾(かたず)をのんで見守った中垣内監督。フルセットにもつれた試合に決着をつけるバックアタックを決めて勝利をたぐり寄せ、6位入りに貢献した。

約29年ぶりに五輪の舞台で勝利を手にした日本男子。ストレート勝ちで勢いに乗り、26日に第2戦でカナダと戦う。