【150秒にかける青春】目白研心高チアが流した大粒の涙と「最後までやり切る」誇り

チームの数だけドラマがある。チアリーディングの全日本高等学校選手権大会が1月27~28日に東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで開催された。高校生チアリーダーの“冬の甲子園”。そこには、たくさんの笑顔と涙があった。自由演技競技ディビジョン1で2大会ぶりの優勝を目指しながら3位に終わった東京の目白研心高校「POLARIS」。彼女たちの思いに迫る。(敬称略)

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〈自由演技競技ディビジョン1 上位成績〉

1位箕面自由学園(272・0)、2位梅花(237・0)、3位目白研心(228・0)、4位如水館(224・5)、5位東京高(207・5)

〈自由演技競技ディビジョン2 上位成績〉

1位箕面自由学園A、2位目白研心A、3位梅花A

〈全日本中学校選手権大会 自由演技競技 上位成績〉

1位箕面自由学園中学、2位目白研心中学A、3位堺チアリーディングクラブ

Div1は3位、Div2準V
目白研心中は準優勝!

ディビジョン1で3位の目白研心。最後まで全力を出し切った(撮影・江口和貴)

ディビジョン1で3位の目白研心。最後まで全力を出し切った(撮影・江口和貴)

扉の向こうに輝く場所が見えた。

それは、青いマットへと続く道だった。

舞台裏の通路、目白研心の選手たちが本番に向けた準備を進めていく。

そっと目を閉じ、150秒間の演技をイメージする。

これまで、どれほどの練習を重ねてきただろう。

脳裏に思い描いたのは、ノーミスの完璧な演技。

そして、頂点に立つ自分たちの姿…。

まばゆいばかりの脚光を浴び、これまでの努力の結晶を見せる時が、間もなく訪れようとしていた。

会員限定ページにはDiv1、2とともに目白研心中学の写真もたくさん掲載!

輝く笑顔と涙…合計28枚!

全日本中学選手権 自由演技競技で準優勝した目白研心中学校Aのメンバー

全日本中学選手権 自由演技競技で準優勝した目白研心中学校Aのメンバー

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編集委員

益子浩一Koichi Mashiko

Ibaraki

茨城県日立市生まれ。京都産業大から2000年大阪本社に入社。
3年間の整理部(内勤)生活を経て2003年にプロ野球阪神タイガース担当。記者1年目で星野阪神の18年ぶりリーグ制覇の現場に居合わせた。
2004年からサッカーとラグビーを担当。サッカーの日本代表担当として本田圭佑、香川真司、大久保嘉人らを長く追いかけ、W杯は2010年南アフリカ大会、2014年ブラジル大会、ラグビーW杯はカーワンジャパンの2011年ニュージーランド大会を現地で取材。2017年からゴルフ担当で渋野日向子、河本結と力(りき)の姉弟はアマチュアの頃から取材した。2019年末から報道部デスク。
大久保嘉人氏の自伝「情熱を貫く」(朝日新聞出版)を編集協力、著書に「伏見工業伝説」(文芸春秋)がある。