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オルフェーヴル1冠 兄を超えた/皐月賞

サダムパテックに3馬身差をつけ皐月賞を制したオルフェーヴル(左)
サダムパテックに3馬身差をつけ皐月賞を制したオルフェーヴル(左)

<皐月賞>◇24日=東京◇G1◇芝2000メートル◇3歳◇出走18頭

 左回りでも切れた。4番人気オルフェーヴル(牡、池江)が直線豪快に抜け出し、兄ドリームジャーニーの果たせなかったクラシック制覇を達成。1番人気のサダムパテックに3馬身差をつけ圧勝した。兄の主戦も務める池添謙一騎手(31)は牡馬クラシック初制覇。ダービーで2冠を狙う。

 ラスト200メートルで池添は勝利を確信した。「この末脚なら誰も追いつけない」。オルフェーヴルの力を信じていた。一気に馬群を置き去りにすると、あとは差を広げるだけ。3馬身差をつける圧勝だった。

 6枠12番と外めの枠にも「外を回すのは嫌だった」と直線では馬群へ突っ込んだ。ラスト200メートル標識の手前で、プレイとダノンバラードの間に1頭分のスペースができた。「そこに入る時、抜け出す時の脚が速かった」。その時点で勝負は決していた。

 教え込んできたことが大一番で実を結んだ。前哨戦のスプリングSを勝ったが、3走前のシンザン記念は2着、2走前のきさらぎ賞では3着と勝ち切れなかった。スローペースでも道中で動かず、ゴーサインを出したタイミングでスパートすることを徹底させた。全兄ドリームジャーニーとのコンビは4歳の6月から。G1・3勝の兄が果たせなかったクラシック制覇の夢をかなえるため、牧場、厩舎スタッフと連携した。

 昨年8月14日、新潟のデビュー戦は勝ったものの、直線では内に切れ込んだ。ゴール後はハミが口の中から抜けて制御不能に。2コーナー過ぎにある芝2000メートルのスタート地点付近まで逸走。池添は振り落とされた。右手の甲を踏まれて裂傷。検量室に戻ってすぐ、麻酔をして3針縫った。2戦目からはハミが抜けることと、もたれることを防止するため、リングバミに替えた。

 池添は「この世代、本当はもう1頭楽しみにしていた馬がいたんです」と言う。それは父池添兼雄厩舎のイイデタイガーだった。札幌での新馬戦を2馬身差で楽勝。だが、2戦目の東スポ杯2歳Sでレース中に故障し安楽死となった。生産牧場、厩舎は違えど、オルフェーヴルと同じステイゴールド産駒。「あの馬の分も、勝ちたかった」と強い思いを胸に挑んだ。

 今回、ゴールしてからも派手なガッツポーズはなし。「まだ走り足りてないみたい」と改めて潜在能力に気付かされた。次は当然、5月29日のダービー。「折り合いだけです」と表情を引き締めた。この日の走りを再現できれば、きっと頂点に手が届く。【高橋悟史】

 [2011年4月25日8時23分 紙面から]

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