J1昇格のためには1試合1点だけでは足りない。2点目、3点目を奪う力強さが求められる。J2新潟は23日のホーム秋田戦に1-2で敗戦。ボール保持率は70%以上を記録しながらシュート数は新潟の7本に対して秋田は5本と大差なし。むしろ、ゴールへの意識は秋田の方が上回っていた印象で、その差がスコアの差か。

今季の1得点試合は4勝2分け3敗。当然のデータだが、2得点を挙げた試合は7勝4分け1敗と勝ち越し、3得点以上の試合は6戦全勝となる。開幕から13戦無敗を記録した時は10試合が2得点以上で首位を快走したが、最近5試合はすべて1得点以下。これでは上位2チームとの差も開いてしまう。

見習うべきチームがJ1にあり、連覇が目前の王者川崎Fは毎試合3得点以上を目標に掲げる。同じようにボール保持率を高めるスタイルだが、最近の新潟と違ってゴールへの意識が非常に高い。先制して、さらにリードを広げるような戦いがJ2でできなければ、J1で戦い続けることはできない。相手の圧力から逃げ続けるためのパス回しでは厳しい。【石川秀和】

23日秋田戦、1-1の後半に谷口は相手ゴールに迫るが相手守備に阻まれ、2点目を奪えず
23日秋田戦、1-1の後半に谷口は相手ゴールに迫るが相手守備に阻まれ、2点目を奪えず