<高校サッカー:履正社1-1(PK5-4)青森山田>◇3日◇3回戦◇ニッパ球

 履正社(大阪)が優勝候補の青森山田を撃破した。

 前半18分、DF小川明(2年)のロングスローのクリアが小さくなった隙を逃さず、MF川畑隼人(1年)が右足でジャンピングボレー。「自然に体が反応しました」と鮮やかにたたき込んだ。初出場チームの快進撃を象徴するように、スタメンにG大阪ジュニアユース出身1年生4人が名前を連ねる中、ひときわ輝きを放った。

 後半に追いつかれてPK戦に突入したが、GK安川魁(2年)が6本目をセーブ。準決勝、決勝とPK戦を制した大阪府大会でも、その2戦で試合終了間際に“ピンチGK”として投入されていた。この日は先発出場で奮闘。得意のPK戦でも役目を果たし「3年生を泣かせるわけにはいきませんでしたから」と満面の笑みだった。