第92回全国高校サッカー選手権大会の組み合わせ抽選会が18日、東京都内で行われた。5年ぶり24度目出場の藤枝東(静岡)は来年1月2日の2回戦(千葉・フクダ電子アリーナ、午後2時10分)で昨年準優勝の京都橘と対戦することが決まった。大会は12月30日に開幕する。

 抽選会に参加したDF大村海太主将(3年)が全体の10番目でくじを引くと、会場がどよめいた。この日最初の対戦カードがいきなり決定。大役を務めた大村は「実はリハーサルでも同じ番号を引いたんです。最初から相手は決まっていたんですかね」と苦笑いを浮かべた。

 相手には警戒しなければいけない選手がいる。U-18日本代表で来季J1名古屋入りが内定しているFW小屋松知哉(3年)だ。昨年大会の得点王でもあるエースに対し、吉野友三監督(38)も「足が速いので注意しなければいけない。去年から出ているメンバーも多いと聞いている。ただ、こちらも静岡代表というプライドがある」と話した。

 いきなり強豪との対戦となったが、いいデータもある。県勢チームは過去5度、初戦で京都代表と対戦。5戦全勝で2度の全国優勝を成し遂げている。大村は「初戦で強豪とやれるのは光栄なこと。勝てば勢いに乗れるし、自分たちのサッカーをして強い藤枝東を取り戻したい」と力を込めた。【神谷亮磨】