<高校サッカー:四日市中央工1-1(6PK5)履正社>◇5日◇準々決勝◇浦和駒場

 デマを力に変えて?

 四日市中央工(三重)が、2年ぶりの国立切符を手にした。0-1の後半ロスタイムにDF後藤がFKのこぼれ球に詰めて同点。両校8本蹴ったPK戦では2年生GK高田が3、4、8本目を横っ跳びで止めた。

 関東近郊で練習した前日4日、高田は3年生GKの中村から「うちは選手権ではPKで負けてないらしい」と聞き、信じた。しかし実際には過去6度のPK戦負けがあり「負けてない」は間違った情報だった。試合後、その事実を指摘された高田は「そうなんですか!?

 初耳です」と驚きつつ「結果的にメンタルが軽くなった」と笑み。2年前は準優勝に終わっただけに「先輩の悔しさを晴らしたい」と優勝すると誓った。