U-16(16歳以下)日本代表が、FW久保建英(たけふさ、15=東京U-18)を温存し、3連勝で世界への切符に王手をかけた。すでに準々決勝進出を決めていた日本は、オーストラリア戦で前の試合から先発を8人入れ替え6-0で快勝。久保を使わずに1次リーグを21得点無失点で突破した。25日の準々決勝で、2大会ぶりのU-17W杯出場権をかけてUAEと激突する。

 久保の姿はなくとも日本は快勝した。前半4分、MF上月が相手のミスを突いて先制した。荒れ放題のピッチに苦戦しながら後半9分にFW宮代、同11分にはMF瀬畠が決め、同19分にはMF松本がゴール。先発8人を入れ替え、1次リーグ3試合でフィールド選手全20人を起用した森山監督は「出ていない子たちが気持ちのこもったプレーをした。休んだ子が何も感じないようなら、それは感受性がない」と控え組の奮闘を評価。底上げと久保の温存に成功し、3連勝の勢いで2大会ぶりのU-17W杯出場権をかけUAEにぶつかる。