6大会連続のW杯出場を決めたサッカー日本代表が、11月に強豪のブラジル、フランスと国際親善試合で腕試しする。日本協会が、11月6~14日の間に両国と欧州で対戦する方向で最終調整中であることが15日、分かった。ブラジルは国際サッカー連盟(FIFA)ランク2位、フランスは同8位で、ともにW杯優勝経験がある。来年6月14日に開幕するW杯ロシア大会を見据え、同40位の日本は、これ以上ない相手と戦う見込みとなった。

 ハリルジャパンが、11月に欧州で世界屈指の強豪と戦う可能性が高まった。国際サッカー連盟(FIFA)が決めた日程では11月6~14日に国際Aマッチを2試合戦うことができる。10月には国内でニュージーランド、ハイチとの対戦が発表済みだが、続く11月はハリルホジッチ監督と選手の強い希望もあり、日本協会は欧州遠征で強豪との対戦を模索。欧州の関係者は「フランスとブラジルになりそう」と明かした。ともに世界有数のタレントを擁し、来年のW杯の優勝候補。最強2連戦でW杯への腕試しができる。

 フランスはW杯欧州予選A組で残り2試合を残して首位に立つ。万が一、残り試合で取りこぼして2位になると、11月はプレーオフに回るため、日本戦は実現不可能となる。だが、2試合は格下のブルガリア、ベラルーシとの対戦で、1位突破が有力視される。既に出場を決めているブラジルは、11月にネイマール(パリサンジェルマン)ら主力の移動の負担が小さい欧州遠征を調整中だ。

 ハリルホジッチ監督は出場決定から一夜明けた今月1日の会見で、11月の2試合について「ハイレベルなチームと対戦したい。どこまでできるのか見て、日本のレベルを確認したい」と話している。ブラジルとフランスなら、相手に不足はないどころか十分過ぎるほど。何よりフランスは特別な相手だ。国籍を取得し、長く選手、監督として過ごし自宅も構える。試合はフランス国内の都市で開催の可能性もあり、胸のすくような内容で“凱旋(がいせん)マッチ”を飾りたいところだ。王国ブラジルは3月に世界最速でW杯出場を決め、フランスに負けない攻撃力を誇る。

 この2試合実施の最終決定はフランスの予選突破を待ち、同戦が発表となる10月上旬以降になりそう。ハリルジャパンが待ちに待ったビッグマッチが実現しそうだ。