サッカー界と野球界の未来を担う2人が、地元五輪でのメダル獲得を誓い合った。20年東京五輪の指揮を執るサッカー森保一監督(49)と、野球日本代表の侍ジャパン稲葉篤紀監督(45)が新春特別対談を行った。

 <取材後記>

 49歳の森保監督と45歳の稲葉監督。競技は違えど、互いに年功序列の体育会で育ってきた。会場には稲葉監督が先に入って“先輩”を待ち受けて、座席は上座を勧め、終了後はお見送り。森保監督は「あまり(体育会系の)雰囲気は持ってないんですが」と恐縮しながら、自然な空気が流れていた。

 対談では、キャスター経験豊富な稲葉監督からの質問が多かった。熱心だったのは東京五輪までのチームづくりプラン。「3年かけて若い選手を育てるのか、トップ選手の中から調子のいい選手を集めるのか、非常に迷っている」と言うと、森保監督は「2つのタスクがあって、1つは『結果』でもう1つは『育成』。A代表につながる成長をサポートしたい」と答えた。

 「育成」と「結果」。東京五輪で最高の結果を出す共通認識の下で、互いにサッカー界と野球界の未来に対する責任も感じているようだった。