【ユトレヒト(オランダ)9日=エリーヌ・スウェーブルス通信員】オランダ遠征中の森保ジャパンが、今年初の実戦となる国際親善試合でカメルーン(FIFAランク53位)と対戦し、スコアレスドローに終わった。ベンチスタートのMF久保建英(19)は後半20分から出場し、2シャドーの一角としてプレー。ゴールこそならなかったが、終了間際に惜しいFKを放つなど、存在感をみせつけた。
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新型コロナウイルスに揺れる情勢の中、日本代表の久保建英もリスタートの1歩を踏み出した。最大の見せ場は後半ロスタイム。ペナルティーエリア右でFKを得ると、短い助走から迷うことなく左足を振った。カーブのかかったボールは相手GKの好セーブに阻まれ、思わず天をあおいだ。
代表シャツに袖を通すのは昨年10月のW杯2次予選タジキスタン戦以来、約1年ぶり。コロナ禍の中、史上初となる欧州組のみでの代表戦となった。久保は「いろんな人の協力があって開催できている。恩返しじゃないけど、自分たちの結果や内容で返していくのが1つの義務になると思う」と気合を込め、後半20分からピッチへ立つと2シャドーの一角へ。後半39分には左サイド深くまでボールを運んでクロス。走り込んだFW大迫の頭にはわずかに合わず、頭を抱えて悔しがった。
昨夏にスペインの世界的名門レアル・マドリードへ移籍し、国内クラブへの期限付き移籍を繰り返しながら欧州の舞台で研さんを積んできた。試合前の取材では「1年前から1番積んできたのは経験だと思う」と自信も口に。昨季の欧州CLを制したBミュンヘンのサッカーを引き合いに出すなど、常に世界トップを見据える意識の高さもうかがわせていた。
チームへ向けての「1番の貢献」と語った得点はこの日も奪えなかった。13日にはコートジボワール代表との試合もある。「次の代表への立場が約束された選手はいない」。次こそは目に見える結果を手にし、日本代表をけん引する存在へと駆け上がっていく。

