なでしこジャパン(FIFAランキング13位)は、主力を一部欠いた女子オランダ代表(同4位)と引き分けて、池田太監督(51)の初勝利はまたしてもお預けとなった。

4日前のアイスランド戦(●0-2)よりチャンスは多くつくったが、ゴール前でシュートをブロックされるなど、崩しきれなかった。

負傷を抱えながら途中出場したエースFW岩渕真奈(28=アーセナル)は試合後、「今の段階で『このチームで世界一を目指しています』というのは早いかなと思っています」と厳しく現実を受け止めた。試合後の岩渕の主な一問一答は以下の通り。

 

-自身のプレーはどうだったか

岩渕 3週間弱ぶりに試合をして、持っているものを100%出せたとは感じないけど、今できることはやれたと思う。

-どう打開しようと考えたか

岩渕 ゴールを目指しつつ、遠いなと感じていた。結局、点を取らないと勝てない。DF陣はよかったと思うので、こういう試合を勝ちきれなかったことは、攻撃の選手として責任を感じるし、もっとやるべきことはあるとあらためて感じた。

-チームが目指すところは見えたか

岩渕 毎試合勝って、その中で世界一という目標が見えてくるのが理想ではあるし、自分も当たり前に「世界一」と言うべきだと思うけど、正直やるべきことがたくさんあると個人的に感じている。1つ1つ、今日であればゴールに向かうバリエーションや個人の意識から始めて、その先に大きな目標が見えたらいいなと思うけど、今の段階で「このチームで世界一を目指しています」というのは早いかなと思う。

-複数人が関わってゴールを目指す部分の手応えは

岩渕 意識の部分は、日に日に共有できていると思う。結局それをいつ披露するかとなったとき、今日みたいなゲームでできないと意味がないし、個人的な感想として、今日のゲームは勝つべきだったと思うので、そこで点が取れなかったのはまだまだというか、何もなかったな、と思う。

-チームの形にこだわりすぎたのか

岩渕 形という形がなんなのか、自分は今日得ようと思って入った。個人的な意見だけど、最終的には個ではがせたり、ゴールに向かうことの重要性はすごく感じる。チームありきのサッカーだけど、FWはもう少しグイグイ行ってもいいのかな、というのはある。