新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」が、早くもなでしこジャパンに影響を及ぼした。日本サッカー協会は1日、オランダ遠征に参加した女子日本代表「なでしこジャパン」が、政府の対応を受けて同日の帰国後に14日間の待機が必要になったと発表した。チームは遠征でアイスランド、オランダと対戦した。

帰国したチームは検査で全員の陰性が確認されたが、選手18人は検疫所が指定する宿泊施設で隔離後、自宅などで待機を求められる。選手はマイナビ仙台に3人、三菱重工浦和に5人、大宮に2人、日テレ東京Vに5人、INAC神戸に3人が在籍している。

これを受けてサッカー女子のWEリーグは1日、第11節(4日)全5試合の延期を発表した。同リーグは「今回の代表活動においては、WEリーグから日本女子代表へ18名、フィリピン女子代表へ2名の選手たちが選出されており、クラブ単位では最大5名の選手が出場不可となる状況に鑑み、全クラブの公平性を担保する観点を重視しました」と説明している。

池田太監督やスタッフも待機の対象で、今月に予定していた女子代表の国内合宿も取りやめを余儀なくされた。新たな変異株が早くもサッカー界にも影響を与え、思うような強化を進められないといった状況に逆戻りする可能性もある。先行きは不透明だ。【岡崎悠利】