日本サッカー協会(JFA)は27日、W杯アジア最終予選を戦う日本代表に招集していたFW浅野拓磨(27=ボーフム)が体調不良のため欠場することを発表した。

【W杯予選】森保ジャパン負けられない中国戦/ライブ詳細

チームはこの日、最終予選のホーム中国戦(埼玉)に臨む。招集した23人のうち、浅野がベンチ外となっていた。

チーム担当者によると、27日の朝の段階で浅野本人から鼻水と喉の違和感があると訴えがあった。発熱はない。この日チーム全員が行った新型コロナウイルスのPCR検査では陽性の判断基準となる数値が高く出たが、浅野は12月に罹患(りかん)していることから、回復後の1カ月間はこの数値が高く出る傾向にあるため、現時点では判断できないという。28日に再度検査を行って最終判断する。

浅野は現在、隔離処置をとって部屋で待機している。他選手は全員陰性で、浅野が陽性と判断されないことから濃厚接触などはなく、試合は開催される。チームは仮に陽性者が出ても濃厚接触者が出ないレベルの厳しい感染対策を講じた中で活動している。

森保一監督と浅野はJ1広島時代に師弟関係にあり、指揮官が信頼を置く1人。10月12日のオーストラリア戦(埼玉)では絶対に勝ち点3が求められる状況の中、途中出場で1-1の後半41分に勝ち越しのオウンゴールを誘発するなど、大きく貢献していた。

浅野は合流直前の22日のケルン戦で今季初得点を決め、弾みをつけていた。試合に向けては「自分が選ばれている1番(の理由)はゴール」と語り「(代表に)呼んでくれることに信頼を感じる。結果で返していく」と意気込んでいた。