日本サッカー協会(JFA)は17日、U-23ドバイカップ(23日初戦)に参加するU-21日本代表27人を発表した。高卒ながらJリーグで活躍を続ける18歳のMF松木玖生(FC東京)も飛び級でメンバー入り。24年パリ・オリンピック(五輪)を目指すこの世代にとって、初の海外遠征となる。

大岩剛監督(49)はU-18を率いていた時から、松木のレベルの高さや成長する姿をずっと追ってきた。「今活躍していて旬であるということも当然ですが、昨年からの彼のサッカーに対するふるまいは非常に高く評価している部分」。松木は今季、クラブで高校出身者初となる新人開幕スタメンを勝ち取ると、ここまでリーグ全3試合に先発出場。ルーキーとは思えない球際の強さや、チャンスメーク力を見せている。

かねて海外志向が強かった松木の向上心も、チームを底上げする大きな武器になると指揮官は見ている。「海外のクラブから来る選手との関係性でも、非常に高いレベルで融合していけると思う。そういう姿勢や発言が、チームを高いレベルに引っ張っていってくれる」。貪欲な18歳が、パリ五輪世代の中心でも輝きを見せそうだ。【磯綾乃】