なでしこジャパン(サッカー女子日本代表)で活躍し、1日に引退を表明した岩渕真奈(30)の現役引退記者会見が8日、都内で行われた。

白いブラウス姿で登場した岩渕は「引退して、今の気持ちは…」と話した冒頭の瞬間から目を潤ませ、声を震わせながら「いろんな人に応援されていたんだな、ただただありがとうございましたという気持ちです」とかみしめた。

引退の理由については「W杯(オーストラリア・ニュージーランド大会)の落選がフォーカスされがちで、それがあったから(引退した)と捉えられるのが嫌で」と前置きした上で、ケガで自分のパフォーマンスができなくなってきたことを挙げた。

「(昨季は)今まで通り自分がやってきたサッカーができなくなった感覚があった。楽しいという感覚より、苦しいと感じることが多くなった中で少しずつ(引退を)考えるようになりました。正直W杯に行けたとしても、W杯で最後かなと思っていた」と話し、仮にメンバー落ちした23年女子ワールドカップ(W杯)オーストラリア・ニュージーランド大会に出場できていたとしても引退を考えていたと明かした。

引退後の活動については「指導者になれる自信は今は正直ないですけど、女子サッカーのために何か貢献したい」と、サッカーに携わるさまざまな活動に関わっていくことを明言。サッカー以外にも元女子レスリングの登坂絵莉らと一般社団法人を設立し、スポーツを通して人生を豊かにしてもらうための活動もしていくという。

◆岩渕真奈(いわぶち・まな)1993年(平5)3月18日、東京都武蔵野市生まれ。日テレの下部組織メニーナからベレーザに昇格。12年からはホッフェンハイム、Bミュンへン、INAC神戸、アストンビラ、アーセナル、トットナムと渡り歩いた。五輪は12年ロンドンで銀メダル、20年東京で8強。W杯3度出場。国際Aマッチ通算90試合37得点。156センチ、54キロ。