【ゲンク(ベルギー)=岡崎悠利】サッカー日本代表(FIFAランキング20位)がトルコ代表(同41位)に4-2で勝った。2002年FIFAワールドカップ(W杯)日韓大会の決勝トーナメント1回戦(0-1、宮城ス)以来21年ぶりの再戦で、ベスト8を阻まれた借りを返した。MF中村敬斗(23=スタッド・ランス)が代表初の1試合2得点と躍動した。

9日のドイツ(15位)戦は敵地で4-1の完勝。W杯優勝経験国から初の連勝、解任されたフリック監督に引導を渡した。

中2日で迎えた一戦。森保一監督(55)が前日会見で「大幅に入れ替える」と宣言した通り、スタメンは10人を入れ替えた。1トップはFW古橋亨梧、2列目は左から中村、MF久保建英、MF堂安律。ボランチは、代表で初めてキャプテンマークを巻いたMF田中碧とMF伊藤敦樹がタッグを組んだ。DFの最終ラインは左から伊藤洋輝、町田浩樹、谷口彰悟、毎熊晟矢という並び。GKには中村航輔が入った。

前半15分、伊藤敦が鮮烈な1発で先制点を挙げる。右サイドから堂安とのワンツーで中央へ切り込むと、豪快に左足を振り抜いたミドルシュートがゴール右上に突き刺さった。

続いて中村。28分、36分と続けて得点した。まずは久保のシュートがGKに弾かれたボールを押し込んで追加点を奪うと、その8分後には毎熊が右サイドを攻め上がったクロスを受け、冷静に左隅へ蹴り込んだ。

44分には相手の左FKからこぼれ球を押し込まれて1点を返されたものの、前半だけで3得点を奪った。誰が出ても、今の森保ジャパンは強い。

後半はメンバー3人を変更した。ゲンクでプレーしていた伊東純也がかつてのホームに舞い戻り、FW前田大然、DF橋岡大樹もそれぞれ1トップ、右SBに投入された。伊東の交代出場によって、ピッチ上では伊藤敦、伊藤洋との「トリプルいとう」も実現した。

攻勢を緩めないイレブンは11分に久保、17分に古橋がシュートを放つ。しかし惜しくも、久保は左、古橋は右のポストに嫌われた。一方で16分に左サイドを破られる。2点目を献上した。

3-2と1点差にされた後もピンチが続いたが、ここベルギーのシントトロイデンで躍進したGKシュミット・ダニエルが好セーブを連発。前半の失点時に右肩を痛めた中村航に代わり、ゴールマウスを守っていた男が同点弾だけは許さなかった。

すると30分、伊東が快足を飛ばしてPKを獲得。33分に自ら決めて再びリードを広げた

この後はスコアが動かず試合終了。2試合連続の4ゴールで欧州遠征2連勝を遂げた。招集した26人のうち25人を起用した上で、アウェーの地で好結果。SNS上で「強すぎ」の投稿があふれる。26年W杯北中米大会で8強、さらには世界一を目指す森保ジャパンの進化が止まらない。

森保監督「勝ってスタジアムに駆けつけた方に喜んでいただくこと、テレビを通して応援してくださった皆さんに喜んでもらうことが第一目標だったので、結果を出せて良かった。ただ結果は別として、大幅にメンバー変更した中、チーム全体のレベルアップ、戦術共有の部分で選手たちがいい経験を積んでくれた。より厚い選手層の中で、より勝つ確率を高めるチームをつくっていく」

左足で代表初ゴールの伊藤敦「律といい形でワンツーができて、逆足でしたけど力むことなく、いいコースに飛んでくれて良かった」

2得点の中村敬「(こぼれ球を沈め)いつも狙ってるんで。うまくこぼれてきてくれて良かった。自分の武器はゴール前での質だったり、得点に絡む部分なので、まく出せて良かった。まだ代表経験が浅いので、少しずつ積み上げていって代表に生き残っていけるように頑張りたい」

2戦連発の伊東「押し込まれる展開が後半は多かったんですけど、最後スペースがあったので、思い切って走ってゴールまで行けて良かった。(PKは)特に何も考えてなくて(笑い)とにかく決めようと思っていました。勝ちで終われたのは良かったけど失点は少し反省して次に進めればいいかな」