前回王者の開催国カタール(FIFAランキング58位)が先制した。初進出で頂点を狙うヨルダン(同87位)の決勝で、FWアクラム・アフィフ(アルサド)が均衡を破った。
前半20分、巧みなドリブルで相手を手玉に取ると、ペナルティーエリアで倒されてPKを獲得。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)チェックを経て22分、自らキッカーを務める。GKのタイミングを見ながら、ゴール左下へストレートに蹴り込んだ。
得点後は、まさかの行動を披露。右のソックスから自身のものとみられるトレーディングカードを取り出すと、生中継映像のカメラに向かい、カードを左右に振る。瞬時に「S」の文字へ変わる手品を成功させ、約8万9000人収容のスタジアムを、国内外のファンを沸かせた。
これでアフィフは今大会6点目。日本を破ったイラクのFWアイメン・フセインと並ぶ、得点ランキングのトップタイに躍り出た。
2連覇を目指すカタールは、前回19年UAE大会の初優勝に貢献した不動の2トップ、アフィフとアルモエズ・アリ(アルドハイル)が先発した。
対するヨルダンは、本戦出場わずか5度目ながら初4強からの初ファイナル。準決勝では韓国に2-0で完勝した勢いで、一気の制覇をもくろむ。韓国戦で1得点1アシストの司令塔MFムサ・タマリ(モンペリエ)やFWヤザン・ナイマト(アルアハリ)がスタメン起用されている。
会場は22年FIFAワールドカップ(W杯)決勝と同じスタジアム。約8万9000人の収容でチケットは完売した。ガルフ杯ではなく、アジア杯で実現した07年大会以来3度目となる中東勢の決勝。2連覇か初か-。カタールが史上4カ国目の2連覇へ前進した。

