山形MF宮阪政樹(25)が、今日20日のナビスコ杯第5節アウェー川崎F戦に、先発出場することが濃厚となった。19日のミニゲームでは主力組の左ボランチで先発。「ナビスコ杯はアシストを決めているし、個人的にどれだけアピールできるか。勝てば決勝トーナメントにも近づく」。4月8日の同杯名古屋戦以来、42日ぶりの先発で再び定位置を勝ち取る。

 強みを生かす。リーグ戦では開幕先発も、第3節以降は途中出場2試合。だが武器とする正確な右足は健在だ。昨年J2全42試合出場で、8得点中5点を直接FKで決めた。「感触はいい。とてもいいボールを蹴れている」。この日のセットプレー練習でも、キレのあるFKを何度も見せた。

 攻撃にも幅を持たせる。運動量豊富で守備に奔走する同じボランチの松岡、アルセウとは違う、局面打開の突破口として期待がかかる。「自分には(2人とは)違う強みがある。くさびにもなるし、サイドチェンジもできる。結果を出さないと意味がない」。右足で、勝利とレギュラーをつかみ取る。【高橋洋平】