9位柏が敵地で2位鹿島に完勝し、リーグ3連勝を飾った。

 0-0の前半ロスタイム2分に先制。自陣ゴール前からのカウンターでMF伊東純也(23)が右サイドを独走し、甲府からの移籍後初ゴールを右足で決めた。「前にスペースがあったので、思い切って1対1を仕掛けた」。右サイドをドリブルで独走し、細かいステップでDF山本脩斗(30)をかわす。続けて日本代表DF昌子源(23)も振り切った。「カバリングに来たけど自分の方が速く打てると思った」と判断し、快足を生かして1人でゴールを奪い切った。

 後半18分には、伊東のアシストで2点目が生まれた。MF中川寛斗(21)のパスを左サイドバック山本の後ろで受け、その突破によって中央でフリーになったFW武富孝介(25)へラストパス。確実に決まって、リードが広がった。

 右足で今季2点目をマークした武富は「純也がスピードで抜いて、パスを出してくれると信じていた。あまり自分が見られず空いていたので、そのまま待っていた」と冷静に中央で得点した。11、12年にJ2熊本へ期限付き移籍しており「(被災地に)行くことも1つの手だと思いますけど、こうやって活躍することも意味あることだと思う」と、勝利を決定づけた2点目を神妙に振り返った。