百戦錬磨のベテランが苦境を救う。23日に鹿島に逆転負けし、長谷川監督の今季限りの退任を発表してから1分け3敗と苦しむガンバ大阪は24日、帰阪後に大阪・吹田市内で調整した。天皇杯も4回戦で敗れ、明確な目標が見えない状況だがMF遠藤保仁(37)は「プロである以上、やるべきことは変わらない。どういう状況であれ、チームのため全力を尽くすだけ」と言い切った。

 日本代表での経験値はもちろん、G大阪でもJ2からはい上がって優勝と、天国と地獄を味わってきた。その言葉は重みがある。「1つ勝って全部変わるわけじゃない。連勝が必要。残り(試合)は少ないが、ルヴァン杯を含めて少しでも多くの勝ちをつかみたい」と鼓舞するように力をこめた。