16年にMVPを受賞した川崎フロンターレMF中村憲剛(37)は、37歳で歴代3位となる7回目のベストイレブンに選出された。壇上で「どんどん若返っていっていますね。その中で頑張ってあらがいたい。まだまだ頑張ります」とベテランの意地をのぞかせた。

 授賞式後の会見で、年齢にあらがう姿勢について聞かれると「(ベストイレブンの面々は)若いし、現役の日本代表ばかり」と現状を素直に見詰めた。その上で「37歳でここにいる意味を示したいし、年齢は関係ない。来年も、ここにいられるように頑張りたい」と闘志を燃やした。

 昨季はMVP、今季は初優勝でJリーグアウォーズの舞台に立った。「個人で1番、すばらしい賞をもらって、あとはチーム…達成できて、本当にうれしい気持ちでここにいます」と笑みを浮かべた。

 会見では、来季のアジア・チャンピオンズリーグについても質問が飛んだ。今季は優勝した浦和レッズに、準々決勝で大逆転負けを喫して涙をのんだ。特に1-4で大敗した第2戦では、DF車屋の一発退場を受けて、前半42分に無念の途中交代となった。中村は「今季、準々決勝で浦和に本当に悔しい負け方をした。もう1回、挑戦できるチャンスをもらった。リーグ戦と並行して戦うノウハウ、経験をしたと思うので、今年の浦和のように最後まで日本の粘りを見せられるよう、個人としてはチームに貢献できるよう頑張りたい」と決意を口にした。【村上幸将】