ジュビロ磐田の名波浩監督(45)が鹿児島キャンプ4日目の29日、戦術練習に着手した。午後の練習で、選手を4-2-3-1の布陣でフルコートに配置。何度もプレーを止め、身ぶり手ぶりを交えながら丁寧にポジション取りなどを指示した。MF田口泰士(26)、DFギレルメ(29)ら新加入選手を中心に、戦術の浸透を図った名波監督は「理解度も高い」と、約1時間半の練習に手応えをにじませた。

 今月15日のチーム指導から、フィジカルトレーニングを中心に行ってきたが、大きなケガ人はなし。指揮官は「計画通り」とした上で「体をいじめる期間は終わった。ここからは11対11や対人を増やしていく」と言った。今後は、31日の東海大熊本戦からJクラブも含めて5試合を予定。ギレルメも「ここ(磐田)のやり方をしっかり学んで、質を上げていきたい」と意欲を示した。2月25日の開幕戦に向けた調整は、順調に第2段階に入った。【前田和哉】