連続ゴールでチームを今季初の連勝に導く。J2アルビレックス新潟は今日1日の第7節、ロアッソ熊本と、えがお健康スタジアムで対戦する。FW河田篤秀(25)が自身初の2試合連続得点を狙う。河田が決めた試合は今季3戦全勝。今節は自身の連続弾とチームの連勝をリンクさせる。

 自信がみなぎる。「毎試合得点するのが今季の目標。2戦連続も、もちろん狙っています」。FW河田は堂々と宣言した。今季はここまで3得点で、決めた3試合は全勝。昨季得点した2試合(1勝1分け)と合わせ、ゴールを奪えばここまで5試合負けなし。勝利の方程式ができつつある。

 熊本戦は、これまでの4-4-2から3-6-1にシステム変更が濃厚だ。河田のポジションはトップの下の2シャドーの一角。練習では、前線のMF加藤大(26)FW矢野貴章(33)との連係を確認し、熊本戦に備えた。

 シンガポールリーグの新潟Sに在籍したときに3-4-3でプレーした。「あのときは、1トップもシャドーもウイングバックもやった。3バックの動き方は分かっている」。熊本戦、1トップの矢野の下で「前を向いてプレーできるから、僕のシュートは増えると思う」と連続ゴールのイメージを描く。

 鈴木政一監督(63)は河田の成長を認める。「仕掛けが彼の持ち味。規制する必要はない。最近は敵から1度離れて、そこからフィニッシュにいく動きもできてきた」。前節徳島戦はミドルシュートで決勝点。「ミドルは好きなので、いつも狙っている。その形を多くつくりたい」。新システムは、河田の得点欲を一層駆り立てる。

 花粉症に苦しむチームメートが多い中、「僕は平気です」と体調は万全。試合会場の熊本市の気温は20度以上が予想される。「もともとシンガポールでやっていたから、暑さは平気」。気温の上昇にも不安はない。「連勝したい。システムが変わって勝てば、チーム力の積み上げを実感できる。この先も乗って行ける」。自分が得点しての勝利。それを続けてチームを勢いづけることが、役目と心得ている。【斎藤慎一郎】