アルビレックス新潟のシステム変更は実らなかった。今季最多の3失点で、今季初の連勝も逃した。

 これまでの4-4-2から3-6-1に変えて臨んだ。だが、序盤でつまずいた。前半24、26分とロアッソ熊本FW安柄俊(27)に立て続けに決められた。後半10分にも追加点を奪われた。

 裏を狙われ、サイドで起点をつくられた。FW河田篤秀(25)は「前線の3人のプレスがはまらなかった。お互いの動きを意識しすぎた」と言う。鈴木政一監督(63)も「近くに味方がいる分、アバウトになった」と役割のあいまいさを指摘した。

 一方で指揮官は「今の距離感はいい」と収穫も挙げた。後半、失点後はゴール前で細かくボールを動かす場面が増えた。奪った1点はPK。後半28分、クロスから途中出場のFW渡辺新太(22)がペナルティーエリア深くに入り、倒されて獲得した。

 「後半はボールを支配していた。悪かったところを修正すればいい」と鈴木監督。課題を克服し、収穫を材料にして新システムを継続させる。