J1清水エスパルスが来季の新戦力として川崎フロンターレ・DFエウシーニョ(29)の獲得に乗り出していることが1日、分かった。

既に年俸などで好条件を提示。今後本格的に交渉を進めていく。今季最終戦はV・ファーレン長崎と4-4で引き分け、8位でシーズンを終えた。

清水がJ1王者の攻撃的サイドバック獲得に乗り出した。来季補強の目玉として、エウシーニョを最上位にリストアップ。既に代理人を通じて水面下で交渉しており、年俸なども提示しているという。

エウシーニョは右サイドバックが本職で、積極的な攻撃参加が武器。今季は川崎Fで33試合に出場し、リーグ2連覇に大きく貢献した。昨季はJリーグのベストイレブンを受賞。サイドを何度も駆け上がる豊富な運動量を生かし、来日した15年以降では通算121試合に出場し、20得点を挙げている。

清水は今季、本来センターバックのDF立田悠悟(20)が右サイドバックで出場していた。その立田も来季は本職での定位置取りを目指しており、右サイドバックの補強が急務だった。エウシーニョはJリーグでのプレー経験も豊富で、攻撃のセンスも抜群。加入が実現すれば、今季リーグ2位タイの56得点を挙げた攻撃力がさらに向上することが期待される。

また、先月23日に死去したゼネラルマネジャー(GM)の久米一正氏(享年63)の後任は、大榎克己GM補佐(53)が昇格することが濃厚。同GM補佐が主導し、エウシーニョの獲得や来季の編成を進めていくという。

◆エウシーニョ 1989年11月30日、ブラジル、ポルト・ヴェーリョ生まれ。09年から同国でプロ選手として活躍。名門バスコ・ダ・ガマなどでプレーし、15年に川崎入団。180センチ、78キロ。利き足は右。家族は夫人と1男1女。