鹿島の新10番を託されたFW安部裕葵(ひろき=19)が17日の練習後に取材に応じ、背番号に対する思いを明かした。

10番は瀬戸内高でも付けており、もともと好きな番号だったという。プロ入り後も、昨年10月のU-19アジア選手権で10番を任されるなど縁があった。今オフの契約交渉時、チームから新10番の打診を受けて快諾。「このチームに入った時から(10番を)付けたいと思っていましたし、すごくうれしい」と話し、「プレッシャーも感じますけど、楽しみながらプレッシャーに対して『心地よい』と感じられるくらいになれたらいいと思います」と、10番として過ごすシーズンを“楽しむ”姿勢を見せた。

昨季公式戦では4得点にとどまったが、スピードを生かした積極的な縦への突破など、数字に表れない部分でACL初制覇に貢献した。Jリーグではベストヤングプレーヤー賞を受賞。鹿島のみならず日本の未来を背負って立つ存在だ。

鹿島の歴代10番は、古くはビスマルクや本山雅志、近年では柴崎岳らが背負ってきた。常勝軍団鹿島の歴史に名を刻む、飛躍のシーズンがスタートした。【杉山理紗】